どうも。これまでこのブログでは基本的にしょうもないことと罵詈雑言のようなことしか書いてきませんでした。このままだと僕が憐れな哀しきルサンチマンだと思われそうなので、今回は僕の趣味の一つの漫画の中で特に好きな10本を紹介しようと思います。
直前で紹介と言いましたが僕の好きな漫画を羅列しただけで「この漫画がおすすめ!」みたいな意図は全く無いです。
掲載当初「今までと比べるとなんだかなー」と思っていたキメラ=アント編ですら全て読み終えた後には、掌を返さざるを得ない程の圧倒的なラストで「やっぱりこいつ天才や…」と思わせられた。
ただ書かない。天は何故冨樫に天賦の才を与えたのか。今日もどこかでハンターハンターの最期を見届けることなく死んでいった人がいるのかと思うと僕は悲しい。
もう、原作 冨樫義博、漫画 嫁 でいいだろ。突然レオリオがタキシード仮面になっても構わないから続きが読みたい。
ギャグ漫画家、西森博之の最高傑作。夏帆ちゃんが可愛い。以上。
大人になれる魔法が使える少女、乱が本当に大人になるまでの物語というテーマ自体は割りと普遍的ですが、社会に馴染めない乱をありのまま肯定してくれる中身が子供の様な大人、凰太郎と、乱にいつも少し「先」を見せてくれるちょっと大人びた同級生、日比を使って見事なまでに書き切っています。
ただこの漫画の本当に凄いところは絵。もう滅茶苦茶上手い。森薫と共にハルタが誇る超絶画力二枚看板ですね。
囲碁が全く分からなくても面白い素晴らしい少年漫画。今思うと週刊少年ジャンプという雑誌でボードゲームをテーマにして長期連載するのって偉大なことだったんですよね。ちなみに僕は何度も繰り返し読んでいますが未だに囲碁が出来ません。
島本和彦って皆が薄ぼんやり思っていることをフルスイングで言語化してくれるんですよね。終始身も蓋も無いことや、なんだかよく分からない名言めいたことを言っていますがフルスイングだから説得力がある。…ような気がする。
⑥幻想ギネコクラシー(沙村広明)
短編、読み切りを書かせたら日本一だと僕が勝手に思っている漫画家、沙村広明。
中でもこの幻想ギネコクラシーは作者が時事ネタの禁止、メタ表現の禁止、パロディの元ネタは古典のみ、といった自分ルールを課しているため、純粋な沙村広明の発想力だけを楽しめる作品。
石黒正数という人は漫画という媒体を本当にうまく使ってると思う。絵が上手いとか、ストーリーが凄いとかではなくて、漫画を書くのが上手ですね。
つい最近完結しましたが、連載中は最新刊が出る度に既刊全てを読み返したくなるような仕掛けがあちこちに散りばめられていました。素晴らしい漫画です。
ツンデレ病という架空のパーソナリティ障害を背負った女の子、百舌谷さんと、百舌谷さんが苦しむコミュニケーションの壁に壊すのではなく寄り添おうとするドM少年、番太郎の物語なのですが、なんだかよく分からない漫画です。
重いテーマと突き抜けたドタバタコメディが同居しているせいで自分の中でうまく消化されない。なんだかよく分からない。分からないから何度も読んでみる。そんな漫画。
⑨メダロット【イッキ編】(ほるまりん)
ゲームのメダロットを漫画化したものなんだけど、これが当時児童向け雑誌のコミックボンボンで連載されていたという驚愕の事実。どうりでコロコロ派よりボンボン派の方が賢く見えた訳だ。
作品のテーマとしては人間中心主義への批判とか、帰化生物による環境問題とか、根っこから違う他者とどう隣り合うかとか、作品としては寄生獣に近いかもしれない。うん、小学生には到底理解出来ないようなテーマばっかりだ。
難解なテーマだけどメダロットというゲームをベースにした世界観は崩されていない。そのバランスが良い。
SF系日常作品。作者は石黒正数のアシスタントをしていたことで有名。
石黒正数はそれ町において圧倒的な構成力で日常をSFに仕立て上げていたが、第七女子会彷徨はより純粋なSF作品を日常系にしている。基本的にほんわかコメディだけどちょくちょく「死」を取り扱った話が出てくる。
ちなみにこの作品もそれ町同様、何度も読み返したくなるような仕掛けに溢れています。
以上、僕の好きな漫画10本でした。