思いがけず子供に還った話

 インターネットサーフィンをしていて検索の際にTabキーを押す前にエンターキーを押してしまって誤検索をしてしまうってことが偶にあるんですよ。で、検索したのが「h」このアルファベット一文字。ミスったときは「あー間違えたわ」位にしか思ってなかったんですよ。検索結果を見るまでは。

 検索結果がこちら。

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 なんつーかワクワクしたよ。これが童心に帰るっていうんだなって。性的にいやらしい様とか思いっきり書いてあんだぜ。その上、天下のGoogle様がエッチの象徴画に使ってるのがふたりエッチだぞ?優良さんだぞ?小学生の頃の俺のエッチのイメージそのままだよ。完全に一致してるよ。そして思ったね。「ああ、俺は現代小学生の性の原体験を疑似体験しているんだな」って。

 俺の時はエロ本がまだ比較的落ちてる時代でさ。俺が最初に触れたエロは拾ったエロ本だった。もちろんネットもあったけど小学生が気軽に触れられるパソコンは図書室のパソコンだけっていう何とももどかしい境目みたいな時代だったんだよ。友達と図書室のPCでコソコソ「加藤あい 盗撮」とか調べてたよ。フィルタリングされてて無駄骨だったけどな。何もかもが懐かしいよ。

  そんな風に感傷に浸っていたらツール欄の画像が目に入ったんですね。そして閃いた。「もしかして画像をクリックしたらエッチな画像を見れるのでは?」一瞬でまた小学生に戻ったよ。もうドキドキしながらクリックしたね。チンコは1mmも反応してなかったけどさ。心が勃起してたね。

 1秒もしない内にページが読み込まれる。でもその1秒弱のワクワクドキドキはかけがえのないもので、そこには一体どんなエッチな画像で溢れているのか。インターネットを冒険してる気分だった。

一瞬の白の世界を飛び越えて目の前に画像が広がった。

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 これはない。こんな酷い仕打ちはないよ。あんまりだ。

 文字じゃん。さっきエッチとは性的にいやらしい様だって書いてあったじゃないか。どういうことなんだよ。これのどこがいやらしいんだ。小学生だからといってあまり舐めてもらっては困る。

 それとも何か?これをいやらしく感じろとでも言うのか?上級者過ぎるだろ。どんな大人の階段の登り方だよ。初登山でいきなり未踏ルート行くやついねえだろ。

 

 大人に戻ってブラウザを閉じた。昔拾ったエロ本のインクが滲み過ぎて読めなかったことや、顔と乳首の部分だけ綺麗にくり抜かれていたことを思い出した。とても悲しかった。エロ本を拾うことはもちろん、捨てに行くのにだって大いなる勇気が必要なのに。

 

 11時前だったけどPCを落として布団に入った。子供は早く寝るから。

 今日はとっても楽しかったね。明日はもっと楽しくなるよね。ハム太郎

簡易VRゴーグルを使用した自分磨きレビュー

 本記事は徹頭徹尾オナニーの話です。下ネタではなく下の話です。また、配慮と品性に欠けた文章が多々あるので、そういったものが苦手な方はここでブラウザを閉じて下さい。

 

 

 さあ注意書きはこの程度にしてレッツ・レビュー

 

 今回使用したのはAmazonで買った2000円弱の簡易VRゴーグルと僕が普段使用しているiPhone SEです。まあ見られればオッケー位の期待値ですね。使用方法はスマホをゴーグルにセットするだけ。一応レンズ調節機能も付いてます。

 しかしこのレンズ調節機能はさほど役に立ちません。はっきり言ってピント調節は自力。最低限レンズと目の位置を合わせたらひたすら画面を睨む作業。最初の10分位はずっと女優が残像拳状態だった。これは個人差がある気もするけど、VR動画には遠近感があるので女優が前後に動くとすぐピントがずれて大変だった。ただここは慣れの部分が大きいかもしれません。一回目に比べればニ回目は自分のピント調節力が上がったように感じました。

 ピントが合ったらひたすら動画に集中しましょう。お高い本物のVRは没入感が凄いとか言われてるけど簡易VRゴーグルにおいては没入感とは自分でコントロールするものです。僕のiPhone SEだと4インチの画面が小さいのか視界の端にホームボタンがチラつきました。画面サイズは大きい方がいいと思います。普通に考えて大きい方が迫力もあるだろうし。

 以上が出来たらポコチン握りしめろ。自分磨きのネクストステージへ突入だ。ああ、先にティッシュを手元に用意しとけよ。なにせ外が見えない分手元に置いておかないとフィニッシュ時にテンパるからな。

 あとチンコ磨いてる最中も注意することがある。絶対に我に帰るな。果てるまで集中を持続しろ。当たり前だけど自分の部屋でするから自分の姿をイメージしやすいのよ。監視カメラ視点みたいな感じで。空間把握能力が高い人は特に気をつけろ。下半身丸出しのロボコップが首をあっちこっちに振りながらセンズリこいてる姿とか最悪だろ。

 以上のことに気をつければ安物のVRゴーグルでも普通に楽しめると思う。だって騎乗位とか上を見たら顔があって下を見ればオ○ンコがあるんだよ。どっちを見てたらいいのか分からなくなるぜ。対面座位の時とか女優が耳元でなんか囁くのよ。でもそん時どこ見ればいいのか分からなくてさ。30秒位ずっと壁見てたよ。

 難点があるとすれば頭が疲れる。これに尽きる。ずっと着けてると疲れるのは当然として目線を動かしても画面は動かない訳で、あくまでゴーグルを動かさないと画面は動かない。だから乳首舐められてる時とか結構下向かないと顔が見えなかったりする。あと段々と視点のニュートラルポジションがズレていって騎乗位の時に顔を見るのに思いっきり上を見上げるなんてこともあった。

 

 という訳でまとめると2000円のおもちゃにしては有能です。普通におすすめします。僕はVRに対する訓練も兼ねて今年はずっとVR動画で自分磨きをしようと思っています。

 

 しかしおもちゃのVRでこれなんだから攻殻機動隊みたいに電脳化して、感触とかも体験出来るようになったら生身の人類は地球から消えるんじゃないか?超巨大なサーバーに仮想世界を作って、AIの家族とそこで暮らすって感じでさ。そんでいつの間にかAIの作り出したユートピアの姿をした檻に永遠に閉じ込められてさ、現実世界の数少ない電脳化してない人間は機械兵に弾圧されて、現実・ネットもろともAIに支配されるんだよ。こえーよな。

珪藻土に振り回された話

 珪藻土デビューしました。結構前から一度乗ってみたいと思っていたことが遂に実現した。

 二週間位前に珪藻土に一度乗ってみたいという話を母親にしたところ、母親も珪藻土に興味があったらしく通販で買ってくれた。正直自分で買ってまでって程ではなかったのでありがたかった。

 そして珪藻土が届いたのが2017年12月25日。完全に母親からのクリスマスプレゼント。

 そして聖夜の夜、今年一番気合の入ったオナニーを終え、入浴して体の汚れを洗い落とす。いよいよ珪藻土デビューその時である。

 俺、珪藻土に立つ。

 「…………」

 手応えが一切無い。珪藻土に乗っているという手応えが無い。僕の体から珪藻土に水が滴り落ちている。水を吸ってライトグレーの珪藻土がチャコールグレーに自身の色を変えていた。手応えは無い。

 物凄くアホな話だが僕は勝手に珪藻土に乗った瞬間に足裏から首にかけて見る見る内に体がサラサラになるような気でいた。

 そんな魔法を期待していたもんだから珪藻土が落ちてきた水を吸うだけという目下に広がる当たり前の現実に愕然としていた。

 まあとは言え僕もすぐに我に返り唯一珪藻土に接地している足の裏を見てみた。サラッサラだった。

 「おおっ!サラサラだ!サラッサラだよ!足の裏拭かなくていいじゃん!」

 先程までテンションが地底を這っていたためごく当たり前の珪藻土の効果に思わずはしゃいでいた。しかしそこに罠が待っているとは。

 「…何だこれ」

 サラサラの足裏を見ているとなんだかいつもより白っぽい気がする。白っぽい部分を指でなぞると消えた。

 「…?まあいっか。もっかい洗えば」

 浴室に戻って足裏だけ流す。お楽しみのワンモア珪藻土タイム。珪藻土に乗る。足裏を見る。サラッサラ。楽しい。しかし

 「…また付いてる」

 流石に気づく。これは土だと。更に気づく。ループしていると。ループ系は大概怖い。エンドレスエイトとかゲルしぃとか。洗面所で土の付いた足を洗いタオルで拭く。ひとまず浴室&珪藻土の輪廻から脱出。

「…これ意味ねえな」

 意味がない。珪藻土の意味が。結果的に普通のバスマットをグリグリしているよりも時間がかかっている。

 無言で珪藻土を退けて今まで使っていたバスマットを敷く。何の感情も湧かない。こうも理想と現実は違うものか。この世に自分の思い通りにいくことなんて一つだってないのだろう。ぼんやりとそんなことを考えていた。

 今、僕の住む町は雪に覆われている。だから春を待って雪が溶けたらホースから水量MAXで珪藻土の許容量を超えた水を浴びせてやろうと思っている。

こんな風にな

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2017年の私的年間ベストアルバムとその他色々

一応、音楽が趣味の音楽大好き人間で今年も数は多くないものの幾つか新譜を聴いていたので僕の中でのベストアルバムを紹介します。

 

 僕の選ぶ2017年ベストアルバムは

 Lemkuuja の『jude.』です

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 悲しいかなあまり知っている人はいないであろうこの作品。僕のツイッターのTL上でもこの作品が話題に上がったことは一度も無かった。しかし、Bandcampで少しでもFuture Funk系の音楽を漁っている人なら必ず知っているはず。

 僕もBandcampでFuture Funkのアルバムを試聴しまくっている時に見つけました。しかし、聴いてびっくりこのアルバムはちょっとチルっぽさのあるヒップホップ。

 この言い方はあまり好きではないけどお洒落な音楽だと思います。何かの間違いで近年のシティポップ界隈の中に混ぜてもツッコまれなさそうな程に。

 ただ、アニメ『境界の彼方』の劇中の会話がまるごとサンプリングされてる曲もあります。申し訳程度のFuture Funk要素。

 そして、ここからが一番重要なんですが、このアルバムはBandcampにてName Your Priceで配信されています。

 そう、タダなんだよこれ。最高だろ?みんな好きだろタダ。

 以下リンク ガンガン聴け

music.businesscasual.biz

 

 あと今年聞いて良かったアルバムを幾つか適当に挙げる。

・Fleet Foxes『Crack-Up』

 聴きながら『Veckatimest』超えてるじゃんと思って感動した。

SlowdiveSlowdive

 20年前のバンドが古臭くない現代の音を出してた。ミックスって大事だなと思った一枚。特に二曲目の「Star Roving」は僕のある種の毛嫌いを無くしてくれた。

・Shinichi Atobe『From The Herat, It's A Strat A Work Of Art』

 最高のミニマルテクノです。

ミカヅキBIGWAVE『彼女はLONELY GIRL-EP』

 これだけ去年出た作品だけど出たの10月だし今年初めて聴いたから許してくれ。ちょっとでもFuture Funkが広まって欲しいから載せる。

 Future Funkの代表的レーベル『ピンクネオン東京』の主催者であるミカヅキBIGWAVEの作品。これぞFuture Funkって感じの教科書的作品。

以下リンク

mikazukibigwave.bandcamp.com

 以上、僕が選んだ2017年のベストアルバムでした。

 

 最後に全く別の話だけど、今年はここ何年かで一番ゲームをやりました。

 ドラクエ11ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドはマジで神ゲー。プレイしてない人は年末年始にレッツ・プレイ。

広末涼子のARIGATO!

 この罵詈雑言ブログで初めて音楽の紹介ってやつをしようと思う。

 音楽の紹介と書いた手前アレなんだけど僕自身レビューというものが絶望的に下手なので音楽雑誌とかAmazonの商品レビューみたいな文章にはまずならないです。あと謎のポエムみたいなのにもならないです。

 

 で、今回紹介するのが先日買った広末涼子の『ARIGATO!』

 このアルバム1997年に発売されたので今年で発売20周年なんですね。

 

 ジャケットがこれ。

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 可愛いので大きめの画像を用意しました。

 17歳の広末涼子のアップの顔面。透明感という言葉の化身のよう。レオンのマチルダっぽい髪型も個人的には好きです。

 

 僕はあんまり覚えてないけど広末涼子って90年代のアイコンの一つですよね。ただ僕自身小さかったから90年代って歴史を語れるほど記憶が無いんですよ。

 僕の中での90年代のぼんやりとしたイメージは宇多田、イチローダウンタウン。以上。

 そんな特に広末涼子に思い入れの無い僕でも二曲目の「大スキ」が流れた瞬間に「うわっ、こんなんあったわ」と思わず懐かしんでしまった。

 作家陣の豪華さはもうあちこちで散々擦られてそうなので特に語ることはしませんが流石当時のトップアイドルといった陣容。

 そして意外にも広末涼子の歌が良い。勿論上手くはない。歌も歌っているというよりは歌詞を発声してるって感じなんですけどね。これがもう少し訓練されて上手かったらつまんないだろうなという良い塩梅になってる。

 

 アルバムの雰囲気としては割りとブラックミュージックっぽい曲が多いかなという印象。しかし8曲目と9曲目に突如シンセポップな曲が出現。初聴時は面を食らった。

 アルバム全体に統一性はさほどありませんが、収録時間も47分と短いので普通に1枚通して聴けると思います。結構おすすめ。

 

 ちなみにこのアルバムは全国のブックオフの280円コーナーで入手可能かと思われるのでそういうコスパの面からもおすすめです。

 ブックオフ行って500円棚でイギリスの中堅バンドのパッとしない三枚目、四枚目のアルバムを手に取る位なら280円棚の広末涼子を手に取れ。俺を信じろ。

 

マザーズ・チョイス・リバイバル

 今、服への興味が過去最高に無い。

 元々ファッションに熱心だったわけではない。しかし身なりはそれなりにしようという思いから一応他所様からダサいと思われないであろう服を買ってきた。

 そんなスタンスに限界が来た。身銭を切ってダサくないことを目指す。マイナスをゼロに、そしてゼロを維持する。そんな作業に疲れてしまった。人間はモチベーションが無いと維持もままならない。維持を目指すと衰退するのだ。僕は今服に関して一切合切考えたくない。

 しかし、自分でもよく頑張った方ではあると思う。さして興味も無いのにセレクトショップとか入って襲来する店員と吃りつつもなんとか談笑をこなし服を買ったこともあった。Googleで「ドメスティックブランド おすすめ」で調べてニ、三時間ネットの海を彷徨ったこともあった。amazonで良いと思って買ったのにいざ実物が届いたらコレジャナイ的な失敗もした。

 でもな、そんなことを繰り返してる内に僕の心は磨り減っていったんだ。こないだ友達の付き合いで服屋行った時びっくりしたよ。なんにも考えられねえんだ。思考が完全にストップするの。目で服を映しても脳が情報を受け取らないの。真っ白に燃え尽きてんだ。燃えカス一つ残ってないよ。

 そんな訳で一年の半分をジャージで闊歩する生き物になってしまった。しかも自分自身のことはお洒落とかダサいとかどうでもいいと考えている癖にファッションのマイナスを拒絶する心理は残っているらしく、外でDQNの格好見て「あいつダッサ!」とか平気で思ってしまう。最悪の生き物だろこれ。

 まあそれはさておき閑話休題、問題は服を買うのが億劫だってこと。服のことなんか考えたくもないのに服なんて買えないよ。でもさ、服って破れんのよ。経年劣化で。ずっと同じ服ではいられんのよ。いつかどっかで買い足さなきゃいけないのよ。

 そこでタイトル、マザーズ・チョイス・リバイバル

 今一度お母さんに服を選んでもらう。原点回帰。誰しも最初から自分の着る服を自分で決めていた訳ではないだろう。みんな最初はお母さんの着せ替え人形。

 お母さんにお金を渡して「買い物ついでに適当に服買ってきて」

 これで全ての悩みから解放されるのだ。なんというグッドアイデア。お母さんが元気な内にさっさと僕の一生分の服を選んでもらわねばなるまい。

 最後に、僕と同じように服買うの面倒くせーとか言いながら彼女に服を選んでもらってる奴いるだろ。テメーは死ね。

修学旅行の校長先生

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 画像に他意はありません。Googleで校長と検索したら一番上に出てきた画像をチョイスしただけです。

 今回は僕の中学時代の修学旅行の思い出を書こうと思う。まあ引率に着いてきた校長先生が忘れられないって話です。

 

 校長の話の前に僕の修学旅行の思い出も少し話そう。

 忘れられない中3の春。僕は中3に進級するタイミングで転校してきたのでそれはまあ虚しいものでしたね。既に二年生の終盤で何時間も使って決められた好きな者同士で組んである班のどこに編入するのかというミッションと、それを伝える先生の腫れ物に触るような話し方。入った先の班で気を遣って明るく振る舞ってくれるクラスメイト。うーん、今でも鮮明に覚えている。仕方ないことだけどなんだか全てに申し訳なかった。

 そんなことだから修学旅行本番にはほぼ思い出が無い。強いて挙げるなら行きの電車の中で向かいに座っていた伊藤君が進行方向と逆向きだったために酔ってしまったので席を替わったこと。僕の座っていた座席周辺で始まった大富豪に耐えかねて逃げ出した先のデッキで他クラスの女子と話したんだけど、ちょうど青函トンネルを走行中で騒音で何を言っているのか半分も分からなかったこと。

 

 こんなもん。しょーもない。さっさと校長の話をしよう。

 

 修学旅行三日目の朝、朝食後、校長先生からお話があった。内容としては校長先生からみた修学旅行を総括するみたいな感じだったと思う。問題はその総括の最後よ。

 校長先生「今回の修学旅行は私が見てきた中でも一、二を争うほど素晴らしい修学旅行でした」

 何言ってんだよコイツと思ったね。教師側から見た修学旅行の良し悪しの基準て何だよと。面倒事の発生の有無だけちゃうんかと。そして修学旅行を校長よりも楽しめなかった修学旅行生の俺はなんなんだよと。当時はそんなモヤモヤを抱えたまま帰路に着いた。そして忘れられない思い出となった。

 

 そんなモヤモヤに対して最近自分の中で一つの答えが出た。校長先生の修学旅行は本当に素晴らしいものだったのかもしれないと。修学旅行生からしたら旅行中はおはようからおやすみまでずっと楽しいものだ。しかし、当時はそんなことは考えもしなかったが、校長の真の修学旅行は夕食後の夜8時頃からだろう。きっと校長は夜の自由行動を大いに楽しんだのだろう。見知らぬ土地の繁華街でキャバクラ行って酒飲んでソープ行ってホテル帰って寝る。毎年行く場所が違うから遊び先もギャンブルだろう。だがそれもまた一興。年に一回、ドキドキワクワクのビッグイベントだ。

 

 そしてたまたま僕達の代の時に最高のソープ嬢に当たったんだろう。二泊三日だったから二日連続で大吉を引いたのかもしれない。そんな稀に見る修学旅行だったのかもしれない。

 そんな風に考えるとあの時の校長先生の満面の笑みも今はなんだか微笑ましく思えてくるのである。