女の子になりたくてしょうがない

 タイトルの通りです。

 女の子になりたい。女装がしたいとは全く違う。いや女装願望が無い訳ではないんだけど。

 昔、女の子になりたくてネカマをやっていた。女の子になりきって色んな男と話したけど所詮ネカマネカマでありそこに意味は無かった。子供の頃、女の子の気持ちになって考えてみろという言葉をよく聞いた。なんと無意味な言葉だろう。どんなに頑張っても思考の一番手前に男というフィルターがある限り純度100%の女の子にはなれないのに。そう、僕は純度100%の女の子になりたい。

 今、この記憶を持ったまま女の子になりたい訳ではなくて、女の子としてこの世に生まれて、女の子として人生を送りたい。

  女の子になったら着てみたい服が沢山ある。スキニーパンツにオーバーサイズのシャツでちょっと胸元はだけてますよ的な格好をしてみたい。マーチンの10ホールとか履いてみたい。男の今は着たい服なんぞ無い。最近は何を着たらいいのかさっぱりだ。だから人類共通の制服が欲しいなと思っている。このことを友達に話したら、「それはスーツで しょ」とかアホなことをぬかした。俺は選択肢によって美醜が決まるのが嫌だと言っているのに。

 話が逸れた。女の子になったら下校途中に友達と一緒にク レープとか食べてみたい。これは男の今でも出来そうな気がするけど、クレープ屋って女の子しか並んでないのでちょっと足が竦む。去年、札幌の大通でやってたオータムフェスタっていう食べ物祭り的なのに行った時、苺けずりというそれはそれは美味そうなスイーツがどうしても食べたかったから弟と二人で並んだ。俺達以外にも20人程並んでいたけど全員女子高生と女子大生だった。多大なMPを消費した。

 また話が逸れた。女の子になって少女漫画を読んでみたい。君に届けを読んでどういう心理状態になるのかを体験してみたい。ジャニーズの追っかけとかもやってみたいなと思う。

 要するに男の視点に飽きた。何をするにも考えるのにも男という生まれつきの性に囚われる。男の性奴隷だ。

 ただ、生まれ変わって女の子に生まれても男になってみたいと思うんじゃないかと思う。結局この異性への憧れも今ある性があるからこそなんだろう。

 どうしたって人間は自分の性奴隷から抜け出せないのかもしれない。

 絶望しか無いな。