すれちがい通信簿

最終回の再放送は無い

ロシアワールドカップで印象に残った選手達

エディソン・カバーニ(ウルグアイ)

メチャメチャ走ってた。攻撃ではゴール前は勿論それ以外のアタッキングサードの攻略の大部分に動員され、守備ではベンタンクールがトップ下に入った場合、カバーニが二列目に下がって守備をしていた。普通これだけのタスクを課せられていたらゴールなぞ望むべからずなはずなのだがカバーニには関係無かった。しかしいくらなんでも走り過ぎたらしく最後にはぶっ壊れてしまった。

 

リオネル・メッシ(アルゼンチン)

またもワールドカップのタイトルには届かなかった現人神。不調だ、走らない、守備をしない等と散々な言われようだったが、普通に試合を見ていればそこは流石メッシ、組み立てして、ドリブルで剥がして、ラストパス出して、裏抜けして、点取ってと、おしっこちびる位凄かった。というかこのレベルの選手がいて勝てないアルゼンチン代表がなんかもう…という感じである。今回で最後と言われているがメッシの能力的にポジションを下げれば4年後も余裕だと思われるのでカタールの地で今度こそマラドーナを絶頂させてほしい。

 

トニ・クロース(ドイツ)

まさかのグループステージ敗退という憂き目にあったドイツ代表。ピッチ外では常連組と控え組で溝があったとか、宿舎でフォートナイトを朝までプレイしてネットを遮断されていたらしい。いつぞやの日本代表みたいだ。そんな中ピッチ上でのクロースは多くの時間でマンツーマンを付けられ、あまりボールに触ることが出来なかった。それでもスウェーデン戦でボアテングが退場してからのプレーは神がかっていて、最後のフリーキックを決めた時にはあまりに大きな声で叫んでしまって僕はお母さんに怒られた。

 

カルロス・サンチェス(コロンビア)

日本戦で試合開始三分で退場した山田哲人。コロンビアが何とかグループステージを突破したのでお咎め無しかと思われたが決勝トーナメントのイングランド戦でまさかのPK献上。やっぱり身の安全が危ぶまれている。コロンビアに帰るのは危険だと思われるので、我が東京ヤクルトスワローズに入団して山田哲人と二遊間を組んでセリーグを幻惑していただきたい。

 

ソン・フンミン(韓国)

守備は人海とファウルで食い止め、攻撃はソン・フンミンがなんかガチャガチャして突撃するという中々に凄まじいサッカーをしていた韓国代表だったが、それでもこのアジアNo.1アタッカーは随所にワールドクラスのプレーを披露した。あと左サイドにいた名前が似てるムン・ソンミンにゴールチャンス逸失利益の損害賠償請求をすれば多額の賠償金が見込めると思われる。グループステージで敗退したもののドイツ代表相手に大金星を挙げ帰国したのに空港で卵を投げつけられていた。非常に不条理である。かわいそう。それとこれからまさに全盛期を迎えようという年齢だが兵役も近づいてきている。彼に救いはないのか。

 

柴崎岳(日本)

ロシアの地で日本の大エースとして中盤に君臨した柴崎岳。その重要性は柴崎がいないと攻撃が始まらないし終わらないという、チームとして捉えた場合ちょっと虚しくなるレベルで代えの利かない存在だった。圧巻はセネガル戦で、抜群の攻撃性能に加え、守備でもセカンドボールを拾いまくるという無双っぷりであった。見てるか遠藤…お前を超える逸材がここにいるのだ…!!しかしその代えの利かなさゆえに休ませることが出来ずにポーランド戦以降は明らかにパフォーマンスが落ちていった。とにかく柴崎にかかる負担が半端ないので、柴崎の負担を軽減することは今後の日本代表の課題の一つになっていくと思われる。あと、ご結婚おめでとうございます。

 

ジョアン・ミランダ(ブラジル)

ベルギーのヒグマ(ルカク)をプーさんに変えてしまった男、ミランダ。とにかく対人が強い強い。ベルギー戦ではマルセロが左サイドで高い位置をとっていたため、常にルカクとの一対一に晒されていたが完封してた。後半開始から途中までブラジルがベルギーをサンドバッグに出来たのはこの男の対人能力のお陰であった。しかしそんなミランダもベルギーの10番相手には…。

 

エデン・アザール(ベルギー)

ルカクを塩漬けにしたミランダを八つ裂きにした男、アザール。異次元のドリブル能力で一人で時間を作る作る。オープンスペースでドリブルを開始したアザールには流石のブラジル守備陣をもってしても対処不能なレベルで、サンドバッグ状態だったベルギーの陣地回復を一人で行っていた。ベルギーがブラジル戦で1失点で済んだのは9割方アザールクルトワのお陰である。

 

ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)

日本代表の夢を打ち砕いたベルギーの純朴田舎少年フェイスことデ・ブライネ。マンチェスター・シティが誇る世界一のキックマスターは、尖りに尖ったバランスのベルギー代表の中で大会序盤では攻撃のバランサーとして立ち回った。見るからに気苦労が多くストレスが溜まりそうな役割だったが、ブラジル戦以降はチームの戦術変更によりカウンター絶対遂行するマンとして躍動した。また、クラブでもそうだが今大会でも変わらず「何が見えてんの?」といったパスや、「今どうやって蹴ったんそれ」というキックを見せてくれた。ちなみにサッカーでは自分のボールの蹴れる範囲がそのまま認知可能範囲となり、蹴れるキックの種類が増えると今まで見えなかったパスコースが見えるようになったりする。そう考えるとこの男にはピッチ上の敵と味方とスペースがどのように映っているのだろうか。非常に気になるので『VRなりきりケヴィン・デ・ブライネ』とか発売してほしい。

 

ミシー・バチュアイ(ベルギー)

赤い悪魔のオチ担当。今大会一番のピュアな笑いを僕達に届けてくれた。イングランド戦でのポスト跳弾自爆が話題になったが、ゴールを決めたパナマ戦でも幾度となく決定機を外した後、何故か一番難易度が高いと思われるシチュエーションでゴールゲットという往年のパトリック・クライファートを思い起こさせるプレーに僕は腹を抱えて笑ってしまった。

 

エンゴロ・カンテ(フランス)

カンテはいつもどおりカンテだった。相変わらず見ている人から語彙力を奪い去るプレーぶりで「カンテヤバイ」としか言うことがなかった。なので特にプレーが印象的であったわけではないが、カンテを見慣れていないとやはりそのプレーは鮮烈に映るらしく、Twitterで今大会で初めてカンテを見た人やいままであまりカンテを見ていなかった人達から「もっと評価されるべき」というツイートが散見されたのは面白かった。おそらく普段からカンテを見ている人はレスター時代から評価ゲージがMAXだと思われるので、ワールドカップという舞台がいかに大きな舞台であるかを再確認させられた次第である。

 

ハリー・ケイン(イングランド)

現在世界最高の万能型CFであるトッテナムのエースストライカー、ハリケーンことハリー・ケイン。その類稀なる万能性に目をつけたイングランド代表は、ケインの能力をフルに発揮させようとビルドアップ、左右への展開、サイドアタック、ラストパスと場所を問わず様々な場面でケインを使い、その結果ゴールゲッターである筈のケインがゴール前にいない場面が多発した上に攻撃自体も全然うまくいかないという、これを元にした故事成語が生まれてもおかしくない程のうっかり具合で、見事にセットプレー以外で点が取れない奇天烈チームが出来上がってしまった。ぶっちゃけ今大会でケインがしていたプレーはほぼトッテナムエリクセンがやっていることなので、イングランド代表の問題はデンマークからエリクセンを強奪するかケインのクローンを作り出すことで解決すると思われる。

 

ルカ・モドリッチ(クロアチア)

メチャメチャ走ってたPart2。クロアチア代表でのモドリッチはやることがとにかく多く、朝から晩まで働いていた。レアルでも仕事の多いモドリッチだがクロアチア代表の選手達はレアルの選手達と違い融通が利かない選手が多いのでポジション的にはトップ下でありながら決定的な仕事というよりも補助、もしくは穴埋め仕事を中心に奔走していた。それに加えてグループステージから休みなく出場し続け、決勝トーナメント準決勝までの3試合が全て延長戦という地獄のスケジュールには普通の選手と違いスタミナの上限値が150位ある流石のモドリッチもへばっていた。モドリッチのへばる姿というのは相当にレアだと思われるが、恐ろしかったのはその疲労困憊の状態でもプレーのクオリティが落ちることがほぼなかったことである。また、モドリッチ以外にも今大会のレアル・マドリード所属の選手達のパフォーマンスは凄まじく、チャンピオンズリーグ三連覇を果たしたチームがどれほど偉大であるかをその能力をもって示してくれた。