2018年の私的年間ベストアルバム

 どうもこんにちは。年々CDを買うことが少なくなってきていた僕ですが遂に今年は新譜で買ったCDがたったの一枚でした。なんというかストリーミングサービスはエグい。ストリーミングに染まりきった結果、アルバム一枚に対する熱量みたいなのは下がって、購入に対するハードルが物凄く上がってしまった。このスタンスが良くないことだと理解していながら今日も僕はSpotifyを開くのだ。そんな訳で欠けた説得力を自覚しながら選びました。ちなみにベストは一枚、その他で良かったものを順不同で挙げていきます。

 

年間ベスト

Daughters『You Won't Get What You Want』

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 僕の中ではこれが2018年ぶっちぎりのベスト。The FallのMark E. SmithがNine Inch Nailsを聴いて育ったらこんな音楽を作るのではないだろうかと思わせるインダストリアルなポストパンク。10曲48分とコンパクトながら最初から最後まで緊張感が緩むことなく続くので聴き終えた時に若干の疲労感が残る。とはいえそれを差し引いても圧倒的な内容。上手いこと説明は出来ないが2000年代以降よく見るポストパンク的な音を再現してるだけの音楽じゃなくて本物のポストパンクをやってた。最高です。

 

 

 以下、順不同で良かったもの

 

Fennes『So That I May See You Again』

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fennecsound.bandcamp.com

 

 ハウス、終わり。

 自分でもこのアルバムの何がこんなにも刺さっているのかイマイチ分からない。ただ、聴いてて退屈な曲が無く、一曲一曲がハウスにしては短いので淀みなく何度も繰り返し聴いていた。そういうの大事だろ。

 

Noname『Room 25』

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nonameraps.bandcamp.com

 Twitterでは前作の『Telefone』の方が好きだと言ったけれど本作もとても良いことには変わりない。しかし前作はギリギリのライン一歩手前でタダで配ることに理解できたが本作はタダでバラ撒くレベルの音像じゃないぞ。

 

JPEGMAFIA『Veteran』

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jpegmafia.bandcamp.com

 低音がやべえ。それ以外に無い。ボッボッボッボッ。 低音がやべえ。

 

Fog Lake『captain』

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foglake.bandcamp.com

 アルバムジャケットとは裏腹にモヤモヤしているもののそこまで暗くないサウンドと割とキャッチーなメロディの曲達。曲数も十曲だし収録時間も短いので時間の経過を感じる前に聴き終わる。そういうの大事だろ。

 

Car Seat Headrest『Twin Fantasy』f:id:Deerwhale:20181205000307j:plain

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 これを入れるのはなんとなく反則技感があって躊躇したんだけど候補選ぶのに音源色々まとめて聴き返してた時に「Beach Life-in-Death」聴いてたらやっぱ入れるしかねえなって思ったんだよ。だから、しょうがねえよな。この気持ち分かるだろ?

 

青葉市子『qp』

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 『0』以降の彼女の音源って全部音が良いですよね。曲が良いのは勿論だけどミックスで更に彼女の持つ神秘性みたいなのが増幅されてる。ちなみに『0』は生々しいミックスなのでそこらを意識して聞くと面白いかもしれん。

 

 

以上、年間ベスト一枚とその他良かったもの六枚でした。最後にオマケで褒められてたけどピンとこなかったアルバムを何枚か挙げます。

 

Rhye『Blood』

 前作もそうだけどこの人達の音楽は雰囲気イケメンって感じで雰囲気以上のものが感じられない。

三浦大知『球体』

 このアルバムを音楽だけ聴いて判断するのはフェアじゃない気もするが巷で騒がれているほどの斬新さは感じなかった。あと長え、気絶する。

The 1975『A Brief Inquiry Into Online Relationships』

 初聴の感想自体はまあまあ良いアルバムだなと思ったんだけどその後Twitter見てたら「10年代を代表する一枚」とか「10年代のOK Computer」等と天上に位置する作品が如く褒めちぎられてて「いや、そこまでではないじゃん…」と引いてしまった。去年のThe xxの時にも思ったけどTwitterってUKバンドの作品への評価ハードルが物凄く低い気がする。あとThe 1975が名盤を生むとしたらそれはOK ComputerじゃなくてFleetwood MacのRumoursだと思っている。

 

おしまい。