Tik Tokがイラつく?分かるけどまあ落ち着けよ。

 2018年8月現在、今インターネットで最もヘイトを稼いでいる熱い存在、Tik Tok。イラつくよな。分かるよお前の気持ち。こっちから近づいてねえのに広告にガンガン出てくるからな。嫌でも目に入る。逃げ場がない。僕がTik Tokを見かける場は主にスマホYou Tube見てる時なんだけどさ、5秒経ったらスキップ出来るタイプのアレな。凄いよな、スキップボタンが出てくる位置ガンガン連打してるその5秒間すらイライラゲージ上昇するからな。即効性が非常に高い厄介な広告である。

 ちなみにPCで見てるときはアドブロック入れてるから出ない。アドブロックは良いぞ。僕が使ってるのはuBlock Originってやつなんだけどさ。最高に快適だからみんな入れたらいいと思う。

 さて、Tik Tokの話なんだけど、僕はちょっとイラつく気持ちを抑えて冷静に考えてみたんだよ。で、たぶんTik Tokはインターネット史において歴史的資料価値が凄く高い、と思う。今までには無かったタイプのコミュニティの発展の仕方をしてると思う。これまでのインターネットコミュニティはコミュニティの一生コピペみたいに面白い人達が集まってコミュニティを形成した後、襲来したつまんねえ奴らに食いつぶされるってパターンが基本だったけど、Tik Tokは最初かつまんねえ奴が集まって、つまんねえことしかしてねえのに何故かそれが更につまんねえ奴を呼んで、一大コミュニティに成長したという稀有な例だと思うんだよ。そして稀有な例であると同時にこれは未来への第一歩でもある。おそらくこの先Tik Tokの様な最初からつまんねえコミュニティは量産される。嘆いても仕方ない、怪物は既に生まれてしまったのだから。

 ただ、遅かれ早かれこういうコミュニティは生まれていたはずである。それほどまでにインターネットは一般化した。つまりどういうことかと言うと、これはあくまで僕の推測だが、インターネットが一般化した結果、これまで居酒屋を主な生息地としてきた声だけ大きな大学生、またはそれに類似する輩がネットに進出してきている。しかも彼らは生まれながらにネットに触れてきたネットネイティブ世代でもある。だからインターネットと居酒屋の一席との空間感覚みたいなものにギャップが無いのだと思う。たぶん全てが内輪の感覚で完結してる。凄く怖いことだが彼らにとってみれば極当たり前の感覚で、これからはこれがスタンダードになっていくのだろう。

 ここまでちょっと真面目に書いてみたがひでえな、これは。控え目に言って地獄じゃん。なんかもういっそ企業が作ったソーシャルネットじゃなくて、個人でホームページ作ってそこのBBSでみんなで話すという限定的なスタイルが平和だし汚染拡大も無くて良いのでは?「キリ番を踏んだ方は必ず報告してください(怒)」みたいなのが微笑ましくてちょうど良いという気さえしてくるよ。

 そういやこの間、テレビ見てたらTik Tok特集みたいなのがやっててさ、僕の母親がTik Tokにブチギレてたんだよね。あんなにキレてるのも珍しかった。注射仕事の日に腕をチューブでギチギチに締めても血管が浮き出てこないレベルのボストロールエンカウントした時並にキレてた。

 話を聞いてみたらどうやらいい歳こいたジジイババアがやってるのがムカつくらしい。まあびっくりしたね。二十歳超えてる奴がやってんのもキツいのに40代、50代がやってんのかよ。どうやら地獄に年齢制限は無いらしい。それで気づいたんだけどさ、Tik Tokのイラつくところってその低俗さなんだよな。触れちゃいけないレベルの低俗っぷりじゃない?比べるのはどうかと思うけど、おでんツンツン男とかコンビニのアイスケースに入るのに近い香りがする。コミュニティ自体から漂う分別の向こう側感が凄いんだよな。

 長々と色々書いてきたけど結局Tik Tokはメチャメチャイラつくというところに落ち着いてしまった。というわけでTik Tokは一秒でも早く絶滅してくれ。以上だ、アデュー。