すれちがい通信簿

最終回の再放送は無い

音楽レビューには程遠い何か The Streets 『Original Pirate Material 』

f:id:Deerwhale:20181117234743j:plain

 これ買ったの何年前だろうな。覚えてねえや。確かなのは本かネットでUKヒップホップの名盤って紹介されてるのを見てブックオフで250円で買ったってことだけ。今でも280円の棚でよく見かける一枚。

Original Pirate Material

Original Pirate Material

  • The Streets
  • Pop
  • USD 9.99

 

open.spotify.com

 本作は後進のUKインディーロックバンド達に大きな影響を与えたらしい。まあそこら辺はよく知らない。

 ぶっちゃけ買った当時ピンとこなかったんだよね。それからたまーに聞いてはピンとこずの繰り返しだったんだけど昨日の夜中久しぶりに聞いて何かを掴んだ。まあ結局ピンとはこなかったんだけど、とにかく何かを掴んだ。

 まず一曲目の「Turn the Page」と二曲目の「Has It Come to This?」の二曲なんだけどさ、良い曲なんだよね。特に「Has It Come to This?」は名曲と言っても差し支えないのではないだろうか。UKガラージの。

www.youtube.com

 そう「Has It Come to This?」はUKガラージである。これが僕の脳を混乱に陥れていたトラップね。これ買った当時はガラージなんて知らなかったし、そもそも脳の受け入れ体制がヒップホップになってたんだからそりゃピンとくるはずねえよ。

 本作品は割合で言うとヒップホップ六割、ガラージ三割、その他二割といった感じで構成されています。ヒップホップ曲が続いて忘れた頃にガラージ曲が顔を出してまたヒップホップへ…といった具合。

 とまあこんな感じでモヤモヤと混乱してた作品へのイメージが整理されて多少はっきりしたんだけど、それを踏まえた上で聴いてもピンとこなかったんだよね。

 なんかさ、ヒップホップの名盤と捉えるにはあまりにもガラージ曲の出来が良いし、かと言ってガラージのアルバムと捉えるにはガラージの曲が少なすぎるし、バラエティに富んだ一枚なのかってなると一定のジャンルには留まっているし、なんかこう名札が無いというか…どうにか伝わらんかなあこの感じ。まあ要するにどっちつかずで惜しいんだよ。

 中には僕に対して「そんなことグダグダ考えないでありのまま音楽を聴けよ」って思う人もいると思う。それには返す言葉もない。でもさ、僕の中では冒頭の二曲で高まったガラージ熱みたいなものがその後のヒップホップ曲郡で徐々にぬるくなっていく感覚があんのよ。これガラージ一点に定めてアルバム作ってたらとんでもないことになってたんじゃないのという気持ちが拭えないのよ。だからまあ、ピンとはこなかったのだ。

 以上、違和感やモヤモヤは消えたけどピンとこなかったアルバムの話でした。シーユーネクストタイム。

昨日は黒ギャルが好きだった

f:id:Deerwhale:20181025181637j:plain

 

  本当はサムネイルに本物の黒ギャルを載せようと思ったんだけどGoogle先生で黒ギャルを画像検索したらあまりにも生々しいスケベ画像ばっかりだったので僕がスプラトゥーン2で実際に使っているイカちゃんを載せました。拡大して見てみろ。どうだ?ちょっとギャルっぽくて最高だろ?ギアの説明はまた今度な。

 

 

 以下、本題

 人間とは良くも悪くも慣れの生き物である。ある動作や作業の精度、速度の向上は反復による脳の慣れによって成されている。また慣れとはRPGでいう経験値みたいなもので、これが貯まっていくと経験したことの無い場面でも経験則からの応用で選択肢の中から失敗の択を素早く省いたりすることが出来る。よくスポーツで言われるベテランの経験的なものは大体こういうことだと思う。ベテラン選手は長い競技経験で蓄えられた脳内にある膨大なデータベースから類似ケースを瞬時に抜き取って参考、応用しているのだと思われる。スポーツ以外にも単純な暗記だったり言葉だったりと人間の向上に慣れは必要不可欠である。

 

 しかし、慣れは人間を向上させる一方で良くないことも引き起こす。俗に言う中級者が一番危険という常套句に代表される慢心系の慣れによる事故だったり、特定の人と長く付き合っている内にある種の慣れが原因で人間関係が悪くなったりする倦怠系の慣れだったりと、慣れを原因としたマイナスイベントはいくらでも存在する。

 

 再三再四、人間とは慣れの生き物である。

 昨日、黒ギャルでオナニーしたんですよ僕。何故か分からないけど昨日の僕の脳とオチンチンに黒ギャルがぶっ刺さりしたんですよ。一昨日までは別に黒ギャルに過剰な性的興奮を覚えていなかったのに昨日突如として黒ギャルに興奮したんですよ。不思議なことに。更に不思議なのは今日ね。あれだけ黒ギャルに興奮していた僕は何処へやら。今現在は黒ギャルで抜きたいなどとは微塵も思っていないんですね。

 まあレアケースみたいな書き方しましたけどこんなことはしょっちゅうあるんですよ。黒ギャルどころか急に二次元で抜きたくなることもあるし、正直なところ朝、目が覚めた段階でその日の自分がどんなエロに性的興奮を覚えるのかは一切不明です。人間って多かれ少なかれ誰しもなにかしらの慣れを嫌う部分が多少あるじゃないですか。その中でも人間の本能はエロの慣れを一番に嫌ってますね。これは断言できる。日替わり定食のメニューが二、三日続いてもなんの抵抗もなく食べられるけど、同じ動画で二、三日続けてオナニーするとか考えられないもん。

 そう考えると昨日の自分と今日の自分は全くの別人なのかもしれない。実際に明日の自分が何で勃起してるかなんて全く想像つかない訳だし、こんなのガワが同じなだけで実質他人みたいなもんだろ。僕というロボットを何人もの日替わりパイロットが好き勝手に動かしてるだけだよ。

 だから明日の僕のことも、その次の日のこともその日の僕のパイロットに任せりゃいいや。今日はもう怠いしさっさと飯食ってシコって寝よう。それでは皆さんおやすみバイバイ。

料理のコクが分からない

 分かんないよな?なんだよコクって。カレーの隠し味にオイスターソースとかコーヒーを入れるとコクが増すとか言うけど、そもそものコクが分からねえから増えたかどうかも分からん。俺は馬鹿舌だが美味くなったかどうかは分かるよ?しかしコクは分からん。なんで素直に美味くなったと言わないんだ。

 終いにゃコクが出て味に深みが増すとかも言うだろ。コクも分かんねえのに深みときたもんだ。まず生まれてこの方、味を立体的に捉えたことがねえよ。「味に深みがありますね~」はよく聞くけど「味が浅いですね~」って言ってる奴は見たことがない。だから俺は料理の感想にコクと深みを使うやつを一切信用しない。TVの食リポはまあ許そう。仕事だし、どう美味いかを伝えなきゃいけないし。まあコクと深みを使った時点で俺には伝わらんけどな。

 ただ現実に目の前で同じもの食べてる奴が「これコクと深みがあって美味しい」とか言い出したら反射的に頭を引っ叩くかもしれない。味の感想なんて不味い、美味い、超美味いだけでいいんだよ。

 最初にコクとか深みって言い出した奴は絶対馬鹿の見栄っ張りだと思う。食の知識も言語能力も無いくせに馬鹿がなんとかそれらしいことを言おうとして出てきたのがコクだよ。多分。

 コクを使ってる奴は卑怯者だよ。人間の味覚は一人一人個体差があってそれを共有する術が無いことをいいことになんだかよく分からない言葉で我々を煙に巻くと同時に、「私は味というものをよく分かっている人間ですよ」的なセルフプロデュースを行っているのだ。騙されてはいけない。

 いいか、コクとか深みを使ってる奴らに告ぐ。いつか人間の体が義体化してネットワーク上で感覚が共有出来るようになったらコクと深みがなんなのかをキッチリ説明してもらうからな。そんな技術は俺が生きてる間には実現しないだろうが俺は忘れねえからな。来世だろうがそのまた次だろうが地獄の果てまで追い回すから覚悟しておけ。

 絶対逃さないからな。

Tik Tokがイラつく?分かるけどまあ落ち着けよ。

 2018年8月現在、今インターネットで最もヘイトを稼いでいる熱い存在、Tik Tok。イラつくよな。分かるよお前の気持ち。こっちから近づいてねえのに広告にガンガン出てくるからな。嫌でも目に入る。逃げ場がない。僕がTik Tokを見かける場は主にスマホYou Tube見てる時なんだけどさ、5秒経ったらスキップ出来るタイプのアレな。凄いよな、スキップボタンが出てくる位置ガンガン連打してるその5秒間すらイライラゲージ上昇するからな。即効性が非常に高い厄介な広告である。

 ちなみにPCで見てるときはアドブロック入れてるから出ない。アドブロックは良いぞ。僕が使ってるのはuBlock Originってやつなんだけどさ。最高に快適だからみんな入れたらいいと思う。

 さて、Tik Tokの話なんだけど、僕はちょっとイラつく気持ちを抑えて冷静に考えてみたんだよ。で、たぶんTik Tokはインターネット史において歴史的資料価値が凄く高い、と思う。今までには無かったタイプのコミュニティの発展の仕方をしてると思う。これまでのインターネットコミュニティはコミュニティの一生コピペみたいに面白い人達が集まってコミュニティを形成した後、襲来したつまんねえ奴らに食いつぶされるってパターンが基本だったけど、Tik Tokは最初かつまんねえ奴が集まって、つまんねえことしかしてねえのに何故かそれが更につまんねえ奴を呼んで、一大コミュニティに成長したという稀有な例だと思うんだよ。そして稀有な例であると同時にこれは未来への第一歩でもある。おそらくこの先Tik Tokの様な最初からつまんねえコミュニティは量産される。嘆いても仕方ない、怪物は既に生まれてしまったのだから。

 ただ、遅かれ早かれこういうコミュニティは生まれていたはずである。それほどまでにインターネットは一般化した。つまりどういうことかと言うと、これはあくまで僕の推測だが、インターネットが一般化した結果、これまで居酒屋を主な生息地としてきた声だけ大きな大学生、またはそれに類似する輩がネットに進出してきている。しかも彼らは生まれながらにネットに触れてきたネットネイティブ世代でもある。だからインターネットと居酒屋の一席との空間感覚みたいなものにギャップが無いのだと思う。たぶん全てが内輪の感覚で完結してる。凄く怖いことだが彼らにとってみれば極当たり前の感覚で、これからはこれがスタンダードになっていくのだろう。

 ここまでちょっと真面目に書いてみたがひでえな、これは。控え目に言って地獄じゃん。なんかもういっそ企業が作ったソーシャルネットじゃなくて、個人でホームページ作ってそこのBBSでみんなで話すという限定的なスタイルが平和だし汚染拡大も無くて良いのでは?「キリ番を踏んだ方は必ず報告してください(怒)」みたいなのが微笑ましくてちょうど良いという気さえしてくるよ。

 そういやこの間、テレビ見てたらTik Tok特集みたいなのがやっててさ、僕の母親がTik Tokにブチギレてたんだよね。あんなにキレてるのも珍しかった。注射仕事の日に腕をチューブでギチギチに締めても血管が浮き出てこないレベルのボストロールエンカウントした時並にキレてた。

 話を聞いてみたらどうやらいい歳こいたジジイババアがやってるのがムカつくらしい。まあびっくりしたね。二十歳超えてる奴がやってんのもキツいのに40代、50代がやってんのかよ。どうやら地獄に年齢制限は無いらしい。それで気づいたんだけどさ、Tik Tokのイラつくところってその低俗さなんだよな。触れちゃいけないレベルの低俗っぷりじゃない?比べるのはどうかと思うけど、おでんツンツン男とかコンビニのアイスケースに入るのに近い香りがする。コミュニティ自体から漂う分別の向こう側感が凄いんだよな。

 長々と色々書いてきたけど結局Tik Tokはメチャメチャイラつくというところに落ち着いてしまった。というわけでTik Tokは一秒でも早く絶滅してくれ。以上だ、アデュー。

他人と焼肉屋に行きたくない

 他人と焼肉屋に行きたくねえ。切実に。しかし焼肉屋は他人と飯を食べに行く場合の上位候補なんだよなこれが。苦しい。

 なんで僕が他人と焼肉屋に行きたくないかというと、これはもう完全に宗教の話である。

 僕は網の上に自分がこれから食べる一枚、もしくは二枚の肉だけを置くんですよ。で、焼けたら網から放して次の肉を投入、食べてる間に焼くっていうローテーション。二枚くらいが僕の網状におけるキャパでこれ以上は無理。三枚以上は食ってる間に火が入り過ぎるし、かといって網から放しても食べるまでの間で冷めるしな。

 でも世の中は僕みたいなプレイスタイルの人間だけが存在してるわけじゃないんだ。僕からしたらとんでもねえ邪教徒がごまんといる。

 まずアレな、網の上に所狭しと肉並べるやつ。食べるペースと焼き上がる時間をなんにも考えてないアホ。次々焼いてどんどん皿に載せてくから肉が冷めるだろ。網の中心と外側の温度差を考えてないから捌ききれずに中心においた肉は焦げる一歩手前じゃねえか。第一、一気に肉を大量に載せたら網の温度が下がるだろバカ。こういう輩は畜産農家の方々と僕ら人間の糧と成るべく命を散らした牛さんへのリスペクトを欠いた恥ずべき人間です。

 次に野菜の盛り合わせを複数個頼むやつ。お前はなにしに来たんだ。一個ならギリギリ分かるよ。マジでギリギリだけどな。ちなみに僕は絶対頼まない。なぜなら食べないから。頼んだ人間が野菜大好きマンで自分で全部食べますってことならなんの文句も無いよ。好きにしたらいい。でも現実は違う。網に置かれたまま放置されて焦げていく悲しいカボチャを幾つも見てきた。置いたお前が食えバカ。玉ねぎばっか食べてねえでカボチャも食えよ。人任せにすんな。更にムカつくのが僕が一心不乱に肉と向き合ってると「野菜食べないの?栄養偏るよ~」というRPGでの「武器や防具は装備しないと意味がないぞ」並に聞き飽きたワードを放ってくるbotみたいなやつ。たった一食の栄養を偏らせる覚悟も無いなら焼肉屋なんか来るなタコ助。

 あとこれは遭遇したことが無いけど白米頼むのNGってやつがいるらしい。意味がわからん。他人の茶碗一杯の白米にキレるってどういう神経構造してんだよ。焼肉屋行く前に心療内科に行った方がいいよ。どう考えても普通じゃないので、もしかしたら過去に他人の頼んだ白米がおひつで出てきて死ぬ思いで一升食べたとかそういう悲劇があってこの謎の怨嗟を生んだのかもしれん。

 最後に、ここまで読んで僕のことを焼肉奉行だと思う人がいるかもしれないけど僕は焼肉奉行ではありません。一枚一枚真摯に肉と向き合いたいだけなので僕に危害が及ばなければ他人の焼き方とかぶっちゃけどうでもいい。だからみんな僕と焼肉食べに行こうぜ。一人焼肉ってちょっぴりハードル高いじゃん?

 ん?飲み放題?そんなのありえないに決まってるってわかるよね?

思い出音楽 川本真琴『川本真琴』

 高校生の頃の話だ。YouTubeニコニコ動画は僕に新しいリスニング体験をくれた。具体的に言うと子供の頃のアニソンをよく聴くようになった。懐かしアニソンオムニバス動画みたいなの。まあ世代は違えど多くの人が一度は体験したことがあると思う。

 そういうのを聴いてて出会ったのが川本真琴の「1/2」という曲。るろうに剣心のアニメのオープニングに使われていた曲である。聴いた時は「ああ、るろ剣のオープニングだよ。懐かしっ」くらいのもん。特別この曲が響いたとかではなかった。もちろん良い曲だとは思ったがその時は川本真琴という人物を調べるまでには至らなかった。

 さて、僕がどうやって川本真琴の『川本真琴』というアルバムに出会ったのかというと、完全に偶然である。YouTubeで「1/2」との懐かしの邂逅を果たしてからしばらく時が経ったある日、ブックオフの250円コーナーで一瞬目に止まったのが『川本真琴』だった。記憶の片隅にあった文字列に反応したのだろう。川本真琴という文字を見ても最初は「なんだったけこれ…」状態だった。少ししてるろ剣の人だと思い出した僕は250円という値段の手軽さからそのまま手に取り帰宅した。

 その時は「1/2」だけに250円払った気でいた。他の曲に興味もなかった。「愛の才能」は大ヒットしたらしいが発売当時の僕はチビッコだったのでそんなことは知らなかった。だから岡村靖幸のプロデュースがどうとかも全く知らなかった。というか岡村靖幸に関しては今もよく知らない。通らなかった。おクスリ和製プリンスというイメージしかないが、この先いつか聴くことがあるのだろうか。

 まあそんなことは置いておいて、要するにこのアルバムに対する事前知識はゼロだった。そんなことだから聴いてビックリ、名盤だった。「DNA」とか「タイムマシーン」の名曲にも驚いたが一番驚いたのは唯一知っているはずの「1/2」だった。「1/2」はアルバム『川本真琴』のラストトラックなのだが、アルバム通して聴くとそれまでと印象が変わりなんだか切ない曲に聞こえた。シングルカットされた曲がアルバムだと違った印象を受けることはよくあることである。それでもアニメのオープニングとして使われ、明る目の曲だと思っていた曲が180度違う印象に変わるとは。そしてこの曲がアニメのオープニング曲としてもしっかり機能していたことにまた驚いた。

 あまりの衝撃に次の日僕は学校で音楽好きの友達6人に名盤である旨と「1/2」の衝撃をメッチャ早口で伝えた。全員が川本真琴と「1/2」というキーワードだけではポカーンだったが、るろ剣のオープニングであることと「1/2」の出だしを歌ったらすぐに理解してくれた。良い友達である。

 一度に全員に貸すことは出来ないので無理矢理買わせた。250円だからいいだろと。こうして『川本真琴』と「1/2」の衝撃は瞬く間に広がり、僕らの間でプチ川本真琴ブームが起きた。

 長々と書いてきたがこの『川本真琴』というアルバムは、YouTubeの懐かし系動画から過去の名盤にめぐり逢い、更に一つの曲を通じてアルバムとアニメのオープニングという両媒体のマジックみたいなものを感じるという貴重体験を与えてくれた一枚であり、また、それを数少ない友達と共有したという中々に思い出深く、僕個人の音楽の好みを超えた一枚なのだ。

ロシアワールドカップで印象に残った選手達

エディソン・カバーニ(ウルグアイ)

メチャメチャ走ってた。攻撃ではゴール前は勿論それ以外のアタッキングサードの攻略の大部分に動員され、守備ではベンタンクールがトップ下に入った場合、カバーニが二列目に下がって守備をしていた。普通これだけのタスクを課せられていたらゴールなぞ望むべからずなはずなのだがカバーニには関係無かった。しかしいくらなんでも走り過ぎたらしく最後にはぶっ壊れてしまった。

 

リオネル・メッシ(アルゼンチン)

またもワールドカップのタイトルには届かなかった現人神。不調だ、走らない、守備をしない等と散々な言われようだったが、普通に試合を見ていればそこは流石メッシ、組み立てして、ドリブルで剥がして、ラストパス出して、裏抜けして、点取ってと、おしっこちびる位凄かった。というかこのレベルの選手がいて勝てないアルゼンチン代表がなんかもう…という感じである。今回で最後と言われているがメッシの能力的にポジションを下げれば4年後も余裕だと思われるのでカタールの地で今度こそマラドーナを絶頂させてほしい。

 

トニ・クロース(ドイツ)

まさかのグループステージ敗退という憂き目にあったドイツ代表。ピッチ外では常連組と控え組で溝があったとか、宿舎でフォートナイトを朝までプレイしてネットを遮断されていたらしい。いつぞやの日本代表みたいだ。そんな中ピッチ上でのクロースは多くの時間でマンツーマンを付けられ、あまりボールに触ることが出来なかった。それでもスウェーデン戦でボアテングが退場してからのプレーは神がかっていて、最後のフリーキックを決めた時にはあまりに大きな声で叫んでしまって僕はお母さんに怒られた。

 

カルロス・サンチェス(コロンビア)

日本戦で試合開始三分で退場した山田哲人。コロンビアが何とかグループステージを突破したのでお咎め無しかと思われたが決勝トーナメントのイングランド戦でまさかのPK献上。やっぱり身の安全が危ぶまれている。コロンビアに帰るのは危険だと思われるので、我が東京ヤクルトスワローズに入団して山田哲人と二遊間を組んでセリーグを幻惑していただきたい。

 

ソン・フンミン(韓国)

守備は人海とファウルで食い止め、攻撃はソン・フンミンがなんかガチャガチャして突撃するという中々に凄まじいサッカーをしていた韓国代表だったが、それでもこのアジアNo.1アタッカーは随所にワールドクラスのプレーを披露した。あと左サイドにいた名前が似てるムン・ソンミンにゴールチャンス逸失利益の損害賠償請求をすれば多額の賠償金が見込めると思われる。グループステージで敗退したもののドイツ代表相手に大金星を挙げ帰国したのに空港で卵を投げつけられていた。非常に不条理である。かわいそう。それとこれからまさに全盛期を迎えようという年齢だが兵役も近づいてきている。彼に救いはないのか。

 

柴崎岳(日本)

ロシアの地で日本の大エースとして中盤に君臨した柴崎岳。その重要性は柴崎がいないと攻撃が始まらないし終わらないという、チームとして捉えた場合ちょっと虚しくなるレベルで代えの利かない存在だった。圧巻はセネガル戦で、抜群の攻撃性能に加え、守備でもセカンドボールを拾いまくるという無双っぷりであった。見てるか遠藤…お前を超える逸材がここにいるのだ…!!しかしその代えの利かなさゆえに休ませることが出来ずにポーランド戦以降は明らかにパフォーマンスが落ちていった。とにかく柴崎にかかる負担が半端ないので、柴崎の負担を軽減することは今後の日本代表の課題の一つになっていくと思われる。あと、ご結婚おめでとうございます。

 

ジョアン・ミランダ(ブラジル)

ベルギーのヒグマ(ルカク)をプーさんに変えてしまった男、ミランダ。とにかく対人が強い強い。ベルギー戦ではマルセロが左サイドで高い位置をとっていたため、常にルカクとの一対一に晒されていたが完封してた。後半開始から途中までブラジルがベルギーをサンドバッグに出来たのはこの男の対人能力のお陰であった。しかしそんなミランダもベルギーの10番相手には…。

 

エデン・アザール(ベルギー)

ルカクを塩漬けにしたミランダを八つ裂きにした男、アザール。異次元のドリブル能力で一人で時間を作る作る。オープンスペースでドリブルを開始したアザールには流石のブラジル守備陣をもってしても対処不能なレベルで、サンドバッグ状態だったベルギーの陣地回復を一人で行っていた。ベルギーがブラジル戦で1失点で済んだのは9割方アザールクルトワのお陰である。

 

ケヴィン・デ・ブライネ(ベルギー)

日本代表の夢を打ち砕いたベルギーの純朴田舎少年フェイスことデ・ブライネ。マンチェスター・シティが誇る世界一のキックマスターは、尖りに尖ったバランスのベルギー代表の中で大会序盤では攻撃のバランサーとして立ち回った。見るからに気苦労が多くストレスが溜まりそうな役割だったが、ブラジル戦以降はチームの戦術変更によりカウンター絶対遂行するマンとして躍動した。また、クラブでもそうだが今大会でも変わらず「何が見えてんの?」といったパスや、「今どうやって蹴ったんそれ」というキックを見せてくれた。ちなみにサッカーでは自分のボールの蹴れる範囲がそのまま認知可能範囲となり、蹴れるキックの種類が増えると今まで見えなかったパスコースが見えるようになったりする。そう考えるとこの男にはピッチ上の敵と味方とスペースがどのように映っているのだろうか。非常に気になるので『VRなりきりケヴィン・デ・ブライネ』とか発売してほしい。

 

ミシー・バチュアイ(ベルギー)

赤い悪魔のオチ担当。今大会一番のピュアな笑いを僕達に届けてくれた。イングランド戦でのポスト跳弾自爆が話題になったが、ゴールを決めたパナマ戦でも幾度となく決定機を外した後、何故か一番難易度が高いと思われるシチュエーションでゴールゲットという往年のパトリック・クライファートを思い起こさせるプレーに僕は腹を抱えて笑ってしまった。

 

エンゴロ・カンテ(フランス)

カンテはいつもどおりカンテだった。相変わらず見ている人から語彙力を奪い去るプレーぶりで「カンテヤバイ」としか言うことがなかった。なので特にプレーが印象的であったわけではないが、カンテを見慣れていないとやはりそのプレーは鮮烈に映るらしく、Twitterで今大会で初めてカンテを見た人やいままであまりカンテを見ていなかった人達から「もっと評価されるべき」というツイートが散見されたのは面白かった。おそらく普段からカンテを見ている人はレスター時代から評価ゲージがMAXだと思われるので、ワールドカップという舞台がいかに大きな舞台であるかを再確認させられた次第である。

 

ハリー・ケイン(イングランド)

現在世界最高の万能型CFであるトッテナムのエースストライカー、ハリケーンことハリー・ケイン。その類稀なる万能性に目をつけたイングランド代表は、ケインの能力をフルに発揮させようとビルドアップ、左右への展開、サイドアタック、ラストパスと場所を問わず様々な場面でケインを使い、その結果ゴールゲッターである筈のケインがゴール前にいない場面が多発した上に攻撃自体も全然うまくいかないという、これを元にした故事成語が生まれてもおかしくない程のうっかり具合で、見事にセットプレー以外で点が取れない奇天烈チームが出来上がってしまった。ぶっちゃけ今大会でケインがしていたプレーはほぼトッテナムエリクセンがやっていることなので、イングランド代表の問題はデンマークからエリクセンを強奪するかケインのクローンを作り出すことで解決すると思われる。

 

ルカ・モドリッチ(クロアチア)

メチャメチャ走ってたPart2。クロアチア代表でのモドリッチはやることがとにかく多く、朝から晩まで働いていた。レアルでも仕事の多いモドリッチだがクロアチア代表の選手達はレアルの選手達と違い融通が利かない選手が多いのでポジション的にはトップ下でありながら決定的な仕事というよりも補助、もしくは穴埋め仕事を中心に奔走していた。それに加えてグループステージから休みなく出場し続け、決勝トーナメント準決勝までの3試合が全て延長戦という地獄のスケジュールには普通の選手と違いスタミナの上限値が150位ある流石のモドリッチもへばっていた。モドリッチのへばる姿というのは相当にレアだと思われるが、恐ろしかったのはその疲労困憊の状態でもプレーのクオリティが落ちることがほぼなかったことである。また、モドリッチ以外にも今大会のレアル・マドリード所属の選手達のパフォーマンスは凄まじく、チャンピオンズリーグ三連覇を果たしたチームがどれほど偉大であるかをその能力をもって示してくれた。